ゲームサブスク:ゲーム容量とストレージ入門
ゲームサブスクをご利用いただき、様々なゲームを気軽に楽しみたいとお考えの方へ。
ゲームサブスクは、定額料金で多くのゲームが遊び放題になる便利なサービスです。しかし、昔ゲームをプレイされていた方の中には、「パッケージを買えばすぐに遊べたのに、今はゲームを始める前に何か必要なの?」と疑問をお持ちの方もいらっしゃるかもしれません。
最近のゲームは、プレイするために「ストレージ」という場所にゲームのデータをインストールする必要があります。ゲームサブスクで提供されるゲームも例外ではありません。
この記事では、ゲームサブスクを始めるにあたって知っておきたい「ゲームの容量」と「ストレージ」について、初心者の方にも分かりやすく解説します。ご自身のパソコンやゲーム機でスムーズにゲームを楽しむための参考にしていただければ幸いです。
ゲームサブスクでゲームを遊ぶために必要な「ストレージ」とは?
昔、ファミコンやスーパーファミコンなどで遊んでいた頃は、カセットをゲーム機に差し込めばすぐにゲームが始まりました。プレイした記録(セーブデータ)はカセットの中に保存されるのが一般的でした。
しかし、現代のゲームは、ディスクやダウンロードで購入した場合でも、一度ゲーム機やパソコンの内部にある「ストレージ」と呼ばれる記憶装置にゲームのデータを「インストール」(保存)してからプレイするのが主流です。
ゲームサブスクで遊べるゲームも同様で、遊びたいゲームを選んだら、まずご自身のパソコンやゲーム機にそのゲームのデータをインストールする必要があります。このインストール先がストレージです。
例えるなら、ストレージは本棚のようなものです。遊びたいゲーム(本)をその本棚(ストレージ)にしまう(インストールする)ことで、いつでもすぐに取り出して遊べるようになります。
ゲームの「容量」はどれくらい?なぜ容量が必要なの?
ゲームの「容量」とは、そのゲームをストレージにインストールするために必要なデータ量のことです。このデータ量はゲームによって大きく異なります。
- 容量が大きいゲーム: 最近の高画質なゲームや、広大な世界を冒険するようなゲームは、データの量が多いため容量が大きくなる傾向があります。例えば、有名な最新ゲームでは50ギガバイト(GB)や100ギガバイト(GB)を超えることも珍しくありません。(ギガバイトはデータの大きさを表す単位です。1000ギガバイトでおおよそ1テラバイト(TB)になります。スマートフォンのデータ容量などで見かける単位と同じです。)
- 容量が小さいゲーム: 少し前のゲーム、シンプルな操作性のゲーム、インディーゲームと呼ばれる個人や小規模チームが開発したゲームなどは、比較的容量が小さいことが多いです。数百メガバイト(MB)から数ギガバイト(GB)程度で済むこともあります。(メガバイトはギガバイトより小さい単位で、1000メガバイトでおおよそ1ギガバイトです。)
なぜゲームの容量が必要かというと、ゲームをスムーズに動かすためには、ゲームに必要な画像や音声、プログラムなどのデータをすぐに読み出せる状態にしておく必要があるからです。ストレージにインストールすることで、ゲーム機やパソコンがこれらのデータを素早く参照できるようになります。
もしストレージの空き容量が足りないと、以下のような問題が起こることがあります。
- 新しいゲームをインストールできない
- ゲームのアップデートができない
- ゲームの動作が不安定になる、読み込みに時間がかかる
ゲームサブスクでは多くのゲームが遊び放題ですが、同時にたくさんのゲームをインストールしておくと、ストレージ容量が不足しやすくなります。
ご自身のストレージ容量を確認する方法
現在お使いのパソコンやゲーム機のストレージ容量がどれくらいあるのか、またどのくらい空きがあるのかを確認しておきましょう。確認方法はデバイスによって異なります。
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Windows パソコンの場合:
- 「エクスプローラー」を開きます。
- 左側のメニューから「PC」を選択します。
- 「デバイスとドライブ」の項目に表示されている各ドライブ(通常は「C:」ドライブなど)の下に使用済み容量と合計容量が表示されます。ここで空き容量を確認できます。
- または、「設定」を開き、「システム」→「ストレージ」の順に進むことでも詳細な状況を確認できます。
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PlayStation 5 (PS5) の場合:
- ホーム画面から歯車のマークの「設定」を選びます。
- 「ストレージ」を選択します。
- 本体ストレージの使用状況が表示され、空き容量を確認できます。
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Xbox Series X|S の場合:
- Xboxボタンを押してガイドを開きます。
- 「プロフィールとシステム」→「設定」→「システム」→「ストレージ デバイス」の順に選択します。
- 本体ストレージや接続している外部ストレージの使用状況が表示されます。
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Nintendo Switch の場合:
- HOMEメニューから歯車のマークの「設定」を選びます。
- 「データ管理」を選択します。
- 本体保存メモリーやmicroSDカードの使用状況が表示され、空き容量を確認できます。
ストレージ容量が足りない場合の対策
もしストレージの空き容量が不足している場合でも、いくつか対策があります。
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不要になったゲームやデータを削除する: 一番手軽な方法です。もう遊ばなくなったゲームや、必要のないファイル、写真、動画などを削除することで、ストレージの空き容量を増やすことができます。ゲームの削除方法は、各デバイスの設定画面や、ゲームのアイコンを長押しするなど、デバイスによって異なりますので、確認してみてください。ゲームを削除しても、ゲームサブスクの期間内であればいつでも再インストールして遊べます(セーブデータは別に保存されていることが多いですが、削除前に確認することをおすすめします)。
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外付けストレージを利用する: パソコンやゲーム機に、新しくストレージを追加することができます。
- パソコン、PS5、Xbox Series X|S: 外付けハードディスク(HDD)や外付けSSDをUSBケーブルで接続して使用するのが一般的です。SSDの方が読み込み速度は速いですが、HDDの方が安価で大容量のものが多いです。
- Nintendo Switch: 本体には外付けHDDなどは接続できませんが、microSDカードを本体に差し込むことで容量を増やすことができます。 外付けストレージを利用すれば、本体の内蔵ストレージを圧迫せずに多くのゲームをインストールしておくことができます。ただし、デバイスによっては使用できる外付けストレージの種類やフォーマット形式に指定があるため、購入前に対応しているか確認が必要です。
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クラウドゲーミングを活用する: 一部のゲームサブスクサービス(Xbox Game Pass Ultimateなど)には、クラウドゲーミングという機能が含まれています。これは、インターネット経由でクラウド上にある高性能なコンピューターでゲームを動作させ、その映像を手元のデバイスに映し出して遊ぶ仕組みです。 クラウドゲーミングを利用する場合、ゲームのデータはご自身のデバイスにはインストールされないため、ストレージ容量をほとんど使いません。インターネットの通信速度が速い必要がありますが、「色々なゲームを試したいけれど容量が心配」という場合には有効な選択肢となります。
ストレージ管理のヒント
ゲームサブスクを快適に利用するために、いくつかのストレージ管理のヒントをご紹介します。
- 遊びたいゲームだけをインストールする: まずは数本インストールしてみて、不要になったら削除するという使い方を心がけると、常に一定の空き容量を保ちやすくなります。
- 定期的にストレージの使用状況を確認する: 週に一度など、決まったタイミングでストレージの空き容量を確認する習慣をつけると良いでしょう。
- 容量の大きなゲームを把握しておく: 容量を多く消費するゲームを把握しておけば、削除する際の優先順位を決めやすくなります。
まとめ
ゲームサブスクで最新のゲームを楽しむためには、ゲームデータのインストール先である「ストレージ」の容量が重要になります。最近のゲームは大容量化の傾向にあるため、ご自身のデバイスのストレージ容量を確認し、必要に応じて整理したり、外付けストレージの利用やクラウドゲーミングを検討したりすることが、快適なゲームライフを送るための第一歩となります。
ストレージについて理解し、適切な管理を行うことで、ゲームサブスクの豊富なゲームカタログから、容量を気にせず自由にゲームを選んでプレイできるようになります。ぜひ、これらの情報を活用して、新しいゲームの楽しみ方を満喫してください。